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「日本の伝統美、和紙」

日本には1500年の歴史と伝統技術を継承する越前和紙があります。ブログ【日本の伝統美、和紙の魅力】にも書きましたが、日本の住空間では障子や襖(ふすま)などで和紙が使われてきました。畳と同様に和紙は自然素材100%で作られていますが、和室が減ってきた現代の住居では残念ながら出番が少なくなっています。

和紙は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の繊維の特徴を利用することで、白をベースとしながらも組み合わせやデザインによって様々な表情が現われ、空間演出の手法として、ニューヨークやパリの日本食レストランなど、海外での需要が増えているそうです。和紙の高い品質は洋紙よりも繊維が長く丈夫で、また酸性紙が多い洋紙の寿命が100年に対して和紙は1000年以上を経ても尚、しっかりとしていることにも伺えます。それゆえ、皇室だけでなく、横山大観やピカソも越前和紙を採用されたのではないでしょうか。

また、個人的にはこれまで京唐紙を利用することが多くありましたが、新たな和紙の可能性にチャレンジし続ける越前和紙には多くの可能性があり、今後は様々なシーンで活用したいと考えております。

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